栃木旅行2日目

朝ご飯もおいしくいただき、シャワーが凍って出てこないというハプニングに見舞われながらも朝風呂を楽しみ、宿を後にする。
ひさしぶりに積もった雪にダイブした。
雪大好き!


まずは日光東照宮へ参拝。
いやあ、さすがに立派というか、きらびやかですね。
金満家康文化だわ。
お約束の、見ざる言わざる聞かざるの三猿と眠り猫、鳴き龍を回る。
これは江戸時代のアミューズメント施設でもあったのかね。
鳴き龍はなんかイメージと違った。私が以前住んでいた住宅も鳴き龍したもんだが、それはビーンビーンって感じだった。他の観光地のもそう。ここのは、ピーーーーンって感じ。
奥宮までは石段を登っていくのだが、まあやはり体力落ちてるのを実感したね。
山形の山寺で毎日こんにゃくをふもとから山の上まで運んでいる人はすごいと改めて思った。
一部、工事中で見れないところもあったのは残念。
途中、家族写真を自撮りしようとしてがんばってる人たちがいたので、私がシャッター係を申し出たのだが、撮影後に離れたら高校生くらいの息子が「なにあのおっさん」とか言ってるのを聞き逃さなかったぞ。
あれが女子高生だったら事案になったんだろうか。
ちなみに息子はその直後、父親に叱られていた、いいぞ父ちゃん!


次は、日本最古の石仏なる、大谷平和観音を見物。
ダイナミックな地形に圧倒される。
池があったのだが、完全に凍っててびっくりした。乗っても割れなかった。そりゃ温泉も凍るわけだわ。
池のそばには弁財天があって、神使の白蛇のオブジェがあった。なでると御利益があるというので、塗料を剥がす勢いでこすりまくっておいたのできっと良い事があるだろう。
ちなみに、宗教観の薄い日本人がこういうのだけは非科学的にありがたがるのは外国人には理解できないそうな。
どうでもいいけど、最近「神様はじめました」とか「ぎんぎつね」とか「いなり、こんこん、恋いろは。」とか、神使ものアニメを頻繁にやってるのは偶然なんだろうか。
観音様はでかかったが、牛久大仏ほどの驚きはなかったかな。


そして、私が今回観光地としては一番楽しみにしてた、大谷資料館です。
地下の石切場跡を見学できるんだけど、これは大変な見ものですよ。
広大な空間、幻想的な照明、おぼろげに現世を反射する水面、とても素晴らしい。
観光ルートだけでもこれだけ広いのに、これでもごく一部というのがすごい。
壁面に白い結晶がこびりついてたので、最初霜か何かかと思ったら、ゼオライトの結晶らしい。
こんなの吸いながら地下深くでひたすら石を切り出すなんて、私なら絶対働きたくないでござる!


お昼は佐野ラーメン。
佐野ラーメンというと、某テレビ番組で有名なほうを思い出すが、佐野市のご当地ラーメンである。
ここは青竹で打つのが特徴らしい。
逆に言えば、青竹で打ってさえいればなんでも佐野ラーメンみたいなぐらいのノリで、調べた範囲ではそれほどスープに関しては統一されているわけでもない印象を受けた。
とりあえず田村屋というところへ。ここも行列ができている人気店。
しばし並んで入店して席へ通されたのだが、他の客のテーブルにある水もおしぼりも一向に出てこない。
店内をよくよく見たら、死角にひっそりとセルフサービスコーナーがあった。
もしかしたらそれを知らずに席でぼけっとしてると、おかみに「おしぼり、取らなかったんですか!?」とか怒られて追い出される高菜トラップなのかもしれない。
早く気がついて良かった。
ラーメンは塩スープを選んだ。まあ普通においしかったです。


といだんが、佐野市に来たんだから、せっかくだから佐野厄除け大師に行こうぜ、という。
佐野市を知らない人でも、関東人はみんな佐野厄除け大師を知っていると思う。CMでバンバン宣伝してるアレだ。
おかげで同じ大師でも、我がリアル大都会川崎が誇る川崎大師なんかよりよっぽど有名だ。
さぞかし立派なんだろうと思ったら、まあ確かに色んな意味ですごかった。
縁日でも無いのに屋台がずらっと並び、大変な人出で、そして常に金の匂いがそこらじゅうからしてくる。
自販機でお守りを売ってるのを見て、原始人がライターを目にしたレベルのショックを受け、しかも対人販売もやってるのに、このありがたみのかけらも感じない全自動お守り吐き出し機に大量の人が群がっているという光景に、宇宙開闢以来の大衝撃を覚えた。
ここもある意味、テーマパークだわ。


そして、そばにあった味噌まんじゅう屋がソフマップばりに延々と流しているテーマソングに洗脳された。
(参考)http://www.misoman.co.jp/misomansong.wav
素朴ながらも、グルメソングとしてはお魚天国と良い勝負の中毒性だわ。ニコニコ動画でMADが流行するレベル。
実際、3人でずっと車中、くっそみっそくっそみっそくっそまんじゅう〜ウッホいいけつやらないか〜って歌ってたくらいだ。
ちなみに味噌まんじゅうは買わなかった。なぜなら、もっと小腹を満たすべく検討すべきものを見つけたからだ。


さきほどのラーメン屋店内には、さのまるとかいうご当地ゆるキャラのでかい人形が置かれていたのね。
さのまる自体は、うちの区のゆるキャラとどっこいどっこいの弱小感を漂わせていたのだが、その腰にソーセージ状の謎の物体をつけていたのね。
劣等感を感じつつ、あの巨大なイチモツはなんだとぐぐったら、どうやらソーセージではなくご当地グルメのいもフライというものらしい。
そんなものは事前調査では全く感知できなかった。まさに奇跡の遭遇だろう。
さっそくいもフライの老舗とされるお店へ。店名は残念ながら写真を撮り忘れて失念。
行ってみると、いもフライ専門店というわけではなく、駐車場もイートインも無い、ただの焼きそばの売店だった。
しかしね、このいもフライ、いざ食べてみたらうまいのなんの。
絶妙な芋のやわらかさ、揚げ具合、実に素晴らしい。
中高生時代の通学路の途中に、全く同じではないが似たようなものを1個5円だったか15円だったかで販売している肉屋があって、よく買い食いをしたものだが、あの懐かしい味に似ていた。
佐野市を訪れたら、ぶっちゃけ全自動厄除け大師なんてどうでもいい、いもフライを食べるべき。


最後に銘菓らしい落雁屋でおみやげを買いつつ、帰途につく。
うちの近所のファミレスで感想会をした後、解散。
とても充実した2日間でした。
大変お疲れ様でした。