IDCFクラウドを利用してみた話(VPN編)

仕事ではさくらのクラウドをもっぱら利用しています。
使いやすいUIでとても効率良く作業できます。


私は個人では今まで海外の激安VPSを利用していたのです。
年間1200円くらいでアホみたいに安いのですが、データセンター? が海外のため、どうしても転送速度がクソみたいに遅いのに不便を感じていて、やはり国内かなあと思い立った次第です。
んでまあ、色々ぐぐってDTIのServersMan@VPSが月500円くらいで使えるとのことで、しばらく試していました。
http://dream.jp/vps/
一番安いプランでもメモリ1GBでHDDも50GBなのでなかなか良いのです。


全然関係ない話なんですけど、私最近引っ越しまして。
正確に言えば、結婚したはいいものの、実家はまだ母がいるので、嫁姑問題とか発生したら妻がかわいそうだと思って、新たにマンション借りたんです。
実家はケーブルテレビのインターネットサービスで、ほぼ固定IPアドレス状態だったのですが、マンションの光はそうではない。


やんごとなき事情により、仕事用ではなくプライベートで固定IPアドレスが欲しいので、ServersManにVPNサーバーを立てようとしたのですが、なんともカーネルが対応してませんでね。
それで引越し先を色々と吟味していたわけです。


それで、国内でVPNサーバーが立てられる安いVPSサービス他に無いかなあと探していたら、IDCFクラウドを見つけたという次第です。
VPSの方が安いとばかり思い込んでたから、クラウドでも安いやつがあるなんて目から鱗が滝のように出ましたよ。


こちらも月500円くらいで、しかもクラウド
まあ個人で1サーバー使うだけなんでクラウドじゃなくてもいいんですが、クラウドなら最悪カーネルビルドしなおしとかできるんじゃないかなと。
スペック的にはHDDが15GBになってしまいますが、そんなに使わないのでいいです。


さっそくレンタルして、VPNサーバーをセットアップしてみました。
なおCentOS7です。
世の中には親切な人がいて、実行すると勝手にVPN関連のセットアップを行ってくれるスクリプトが公開されてましてね。
それがこちら。
https://github.com/BoizZ/PPTP-L2TP-IPSec-VPN-auto-installation-script-for-CentOS-7


チャイニーズ作成なので、レイシストではないけど一応変なことしてないかだけ確認して、フフンと実行してみて無事完了したんですが、どうも繋がらない。
結論から言うと、実行後に以下の内容を修正する必要があります。

/etc/ppp/options.xl2tpd

crtscts
lock
modem
削除します。
どうやら最新パッケージではもう利用されていないオプションみたいですね。


さらに、firewalldもうまく設定されていないので、以下を実行。

firewall-cmd --permanent --add-port=500/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=4500/tcp
firewall-cmd reload

上のはIPsec/L2TP接続用です。PPTPは今回使わないので無視。


後は、IDCFクラウドのコントロールパネルから、ファイアーウォールで500と4500と1701のUDPを許可して、作成したサーバーにポートフォワードします。


これでばっちり動きました。
Windows10の場合、NAT-TなVPNには対応してないので、以下のレジストリをいじる必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent
内に
AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule
をDWORD=2で作成

何かの参考になれば。


ちなみに、IDCFクラウドそのものは、コントロールパネルはまあさくらに比べたら天と地の使いにくさなんですが、サーバーそのものパフォーマンスは不満ないです。
使わない時は停止しとけば日課金されないのがVPSと違っていいですね。