ISW13F

普段はIS12SH使いの私でそれほど不満がは無いんですが、仕事で使うデバッグ用のAndroid4.0の実端末が欲しいなあと思い、色々探してました。
最初はISW16SHに目をつけたのですが、USBホストでマスストレージが繋がらない点、メモリが1GBもあるのに空きが少ない、という点を鑑みて、ちょうど4万円くらいで売ってたISW13Fを入手しました。


ISW13Fは従来のスマホと違って、MicroSIMなんですよね。
まあ開発用なのでSIM無しでもいいんですが、アップデートがあったので、SIMを刺す事に。
そこでSIMカッターの登場です。
色々吟味しましたが、失敗するとauショップに2000円ばかしお布施する事になるので、それなりのものを購入

他のより高いけど、これは確かにほとんどバリなしで簡単にカットできました。練習などいりませんでした。
ただし、SIMアダプターが2個ついてくるはずなのに1個しか入って無く、明らかに開封品だったのはむかついた。
気を良くしてそのままカットしたSIMをISW13Fにつっこんで、アップデート完了。


ここまでは良かった。
さて、SIMをIS12SHに戻すかって事で、付属してきたSIMアダプターを使ってIS12SHのスロットに入れた所・・・。
全然入らない・・・。
色々やってたら、SIMカードだけぽろりと取れました。
つまり、アダプターだけ挿入された状態です。
それでもカブは抜けません!!!
アイヤーと思ってパスネットを切ったやつをつっこんだりして色々努力しましたが、SIMスロットの爪が引っかかってるらしく、もうどうにもならず。
こういう事らしいです。
http://honeyb119.blog86.fc2.com/blog-entry-760.html
動作するけど文鎮になりました\(^o^)/
仕方なく、ISW13Fをメイン端末にする事に。
さらば3Dおっぱい。
一応こういうサービスもあるようではあるのですが送付先が香港なのでめんどくさそう。
http://shop.isl.hk/products/detail.php?product_id=1681


というわけで1週間ほど使い込んだのでレビューでやんす。


まず付属品のおすすめから。


中古なので買った時から市販らしき液晶保護シートが既に貼ってあり、どこのメーカーかは分からないけど特に問題なし。
新しく買うなら、これまでのIS05とかIS12SHでの経験から、私はこれが良いと思うんです。

指のすべりは普通だけど、とにかく綺麗に貼れて、画面も見やすい。光沢だけど映り込みとか気にならない。
おすすめです。


ケースですが、最初今までと同じTPUカバーがいいと思って、これを買いました。

結論から言うと、熱が超こもる。
持った感触はとてもいいんだけど、とにかく熱がこもる感じ。
後述しますが、すぐに本体温度が高いからっていって充電できなくなる。
これでは困ります。
次に選んだのがこれ。
これ最高にイイ!!
本体は黒なんですが、上品な赤のケースととても似合います。
マット仕上げという事で、一見金属っぽい光沢が楽しめ、とてもクールです。


端子の穴も全部空いてます。多少きついですが、充電クレードルにもはまります。私は使ってませんが。
マットとはいえTPUケースよりは手が滑りやすいのですが、許容範囲です。
薄いので放熱性も良さそう。
他の色でも、レイアウトのシェルジャケットのマットシリーズがおすすめですね。
ただし、本体のスピーカーもぴったりふさぐので、音が若干小さくなります。仕方ないですけどね。
ちなみに液晶保護シートも2枚もついてきますが、レイアウトのは見やすくていいんだけど死ぬほど貼りづらいのです。
家電量販店で買って有料(500円くらい)で貼ってもらうか、自力で試しに貼ってみて2枚とも失敗したら上のやつを買うといいでしょう。


さていよいよ本機についてです。
一言で言うと、電池持ちが悪すぎます。
IS12SHの感覚で使ってると、半分も持ちません。
歩数計以外のセンサー類は全て切って、設定もかなり煮詰めました。画面も一番暗くしてます。いらないアプリも凍結しまくりました。
それでももちません。
ブラウザとか使ってるとどんどん消費します。30分ほど使うだけで、10%以上減ります。設定から電池の消費状態を見ると、画面がほとんど使ってます。もっとバックライトを暗く出来る設定が欲しいですね。
じゃあ充電しながら使おうかというと、動画とか見てるとすぐに本体温度が上昇したから充電を停止したみたいな通知が出て、充電がストップしてしまいます。
WiMAXテザリングしてても同様です。モバイルバッテリーを併用すれば良いとか考えてましたが、充電できないのでは意味がありません・・・。なんとかして欲しいです。
ちなみにモバイルバッテリーはこれを買いました。

軽くて5400mAh(実際の利用できる容量はその8割くらい)で日本製バッテリーセルなので気に入っています。


電波のつかみも悪すぎます。
IS12SHで余裕で掴んでた場所でも、Wi-Fi、3G共に電波の入りが悪いです。
Wi-Fiは速度を気にせず、またBluetoothと同時使用を頻繁にするわけではないなら、2.4GHz帯のみ使う設定にするのをお勧めします。
それでも、2階に設置したロングレンジに定評のあるNEC製無線ルーターを使っても、1階でアンテナマークは1/4〜2/4をうろうろします。IS12SHでは余裕だったんですけどね・・・。
WiMAXは比較対象が無いのでなんとも言えませんが、エリア内の木造住宅2階自室で、アンテナマークは3/5です。
Felicaも反応悪いです。裏面上部をかざすのがコツみたいですね。


1回目のアップデートの時点で、以下の不具合が今のところあります。
まず、放置してても勝手にスリープしてくれません。再起動すると改善しますが、使ってるうちに再現します。持ってる間ONは無効にしてあります。
また、Bluetoothで一度VAIOとペアリングを行った後、Bluetoothをオフ・オンすると、本来ならまた自動的にペアリングしてくれるはずですが、繋がりません。こうなるとペアリングし直さないとだめです。
今後のアップデートに期待しますが、どうなるのでしょうね。


さすがクワッドコアCPUだけあって、操作は大変快適です。
IS12SHではなかなか表示されなかったりスクロールがもたついたアフィブログサイトなども、快適に表示操作できます。
エコ機能でCPUパワーを押さえても、フルHD動画を普通に再生してくれます。IS12SHではカクカクしてたDIGAに録画した番組も、DLNAクライアント機能でネット越しにストレスなく再生してくれます。
これは素晴らしいです。
物理コアが4コアだけあるなって実感します。うちのVAIOは2コアなので、なんだか悔しいです。


内蔵アプリは、シャープ端末に比べると、実用的なものが寂しいです。
カメラアプリも低機能だし、画像の編集アプリもAndroid標準のギャラリーについてるものしか使えません。つまり、撮った写真をブログアップ用にリサイズして落書きしたりの加工をするアプリがありません。これらはマーケットから自分で適当なのを準備する必要があります。
タイマー系のアプリもありません。
ただ、すっきり目覚ましアプリと、睡眠ログアプリは面白いと思いました。
ちなみに分かりにくいですが、QRコードの読み取りは、カメラアプリを起動してメニューボタンを押すと選択できます。
とにかく従来の携帯から機種変すると、こんな事もできないのかとびっくりする事が多いかもしれません。


私はフォント厨なんですが、内蔵フォントが寂しいのが悲しいです。
ただ、手書きフォントを設定できるのですが、この機能を利用して好きなフォントを入れる事ができます。
まず、なんでも良いので手書きフォントを設定しましょう。
そうすると、/data/fonts/myfont.ttfが作成されます。
これをadb pushなどで好きなフォントと入れ替えて再起動すると、そのフォントで表示されます。
ただし、標準ブラウザではデフォルトのださいフォントで表示されるページが多いです。


rootは既に取れるようです。
詳しくはf10dunlockで検索すると、該当する情報がたくさん出てくるでしょう。それを読んでよく分からない人は手をつけないほうが良いです。
私は標準ブラウザでも好きなフォントを使いたいがために、/system/fonts/DoridSansJapanese.ttfを入れ替えましたが、普段はrootならではの機能は使ってません。


まとめると、従来の携帯から初めてスマートフォンデビューする人には、全くおすすめは出来ません。
やはりそういう人にはシャープ端末がお勧めです。つまりISW16SHです。電池持ちもこれよりはマシみたいです。
良く分かってる人で、色々カスタマイズできる人になら良いかもしれませんね。
電池持ちと多少の不具合がある以外は、過去のREGZAフォンとかARROWZのような悲劇は無さそうです。
個人的には、当面はこれでしばらくがんばれそうですが、冬に3D液晶つきのシャープ全部入り端末が出れば良いなあなんて期待してます。