もぬもぬ

父のお墓を建てるわけなんです。
上姉と母と姪っ子の4人で墓地に行ってきました。
石屋さんにサンプルとして実際の既存のお墓を見せてもらうわけです。
この石屋さんは墓地専属なので、ああ儲かって仕方ないんだろうなーって思いました。
小学校のそばのさびれた服屋が体操服とかの需要でいつまでもつぶれないのと同じですね。


最近建った区画を見学したんです。
なんかお墓っていうと、○○家之墓とか掘ってあるのがイメージじゃないですか。
実際に見てみると、そういうんじゃなくて言葉を刻んでるのがわりと多いんですよね。
しかも、「絆」ってのがめちゃくちゃ多かった。
どうも例の震災以来、これを彫ってくれって注文が激増したらしい。
後は、「愛」とか「心」とか。
お墓ってすごく保守的なイメージがあったんですけど、最近はいろいろあるんですね。
死んだ後も中二病晒してるのかと思うと見てるこっちが恥ずかしくなったので、うちの墓は普通に○○家之墓にしてもらいました。
私が死ぬ頃には、アニメキャラとか彫ってる痛墓とか現れるんじゃないだろうか。


ここの墓地にはじいちゃんのお墓もあるというかそこの空きエリアに父のを建てるのでもちろんお参りしたんですが、このクソ暑い中草むしりとかやんなきゃいけないんだろうなめんどくせえとか思ってたら、なんか私と母が石屋さんと契約してる間に姉と姪っ子で掃除しててくれました。
さすが長女だと思いました。
姪っ子も、お墓の掃除っていう初ジャンルが新鮮だったのか、かなり良い働きをしてくれたらしく偉かったです。
ごほうびに売店で売ってた牛柄のお皿セットを母が買ってあげてました。
姪っ子は丑年なので、生誕直後から牛グッズばかり買い与えてたんですが、本人も自分のトレードマークは牛なんだと理解して気に入ったらしくて、牛キャラのものはすぐ欲しがるみたいです。
分かる、私もうさぎグッズ一時期めっちゃ集めてた。


お墓の値段見たら、やっぱ目玉が飛び出るね。
葬式もそうだったけど、死んでまでそれなりのお金がかかるなんて、ほんと大変な世の中だと思いました。
私は完全に無宗教なので、宗教的儀式に価値を見いだせず、大金かけてお墓とか建てるのとかもバカらしいと思ってるんです。
もし私の死後、私に近しい人がいたとしてこの日記を発掘したら、お願いがあります。
私は葬式なんてやらなくていいし戒名も墓もいらないから、死んだら直接火葬場に持ってって燃やしてもらって、灰はそのままどっかに捨てていいですからね。
でも実際はそうされないんだろうな、こういうのは本人がどうこうより、残された者たちのなぐさめなんだろうね。
もしどうせやるなら、両親と同じ宗教宗派でお願いします、それが最後の親孝行だと思うので。
そして墓誌には名前の下にドラえもんを彫って下さい。