不憫な子

長らく眠ってたデスクトップPCがうちにあります。
かれこれ8年前くらいのやつ。
初代Athlon XPの1800+という、いまとなってはゴミクズもいいところのCPUを積んだ自作機なんですが、当時としてはすごかったんですええ。
このCPUって1800なんてナンバリングですけど、1.8GHzというわけではなくて実クロックは1.53GHzなんですね。それなのに当時猛威をふるっていたPentium4の2GHzと同格のベンチマークスコアを叩きだしてましたからね。恐ろしい子…!
どれだけ優秀なCPUだったかおわかりいただけたでしょうか。
ちなみに今ネットブックとかに採用されてるAtomはこれよりゴミクズね。
…とか思ってたら、なんか眠らせておくのが惜しくなってきたので復活させる事にした。


HDDはだいぶ前に壊れて取り外してスピーカーの重しになったので、適当に以前ノートPCのバックアップ用に買ってもう使っていない80GBのをつけてみた。
IDEだよ! SATAなにそれおいしいの?


DVD+Rドライブがついてたんだけど、だいぶ前に資金繰りに困ったときに上姉に売ってしまったんだな。
昔から貧乏なんだな。
仕方ないのでがらくた箱をあさって、どノーマルなDVD-ROMドライブを発掘してきてくっつけた。


とりあえずこれでパーツ的にはパソコンの体裁を整えたので、おもむろにOSをインストールしてみることにする。
今どきWindows 2000だよ!


…だめです。
なんかHDDを初期化する段階でどうしてもエラーになります。
HDDが壊れてるっぽい。
またスピーカーの重しが1つ増えてしまった。
しょうがないのでちょっともったいないけど別の160GBのをとりつけた。


…だめです。
HDDは初期化できたけど、ファイルのコピーでファイルが見つからないとか、ブルースクリーンとか、とにかく10回くらい繰り返したけど何かしらエラーになります。
なんじゃこりゃ。
Windows 2000のCDメディアの読み取りが悪いのかと思って、実はもう1枚あるから別のメディアも試してみたけどやっぱりだめだった。


頭に来たので、Windows98をインストールしてみる事にした。
そしたらなんか問答無用で160GBまるまるいきなりフォーマットしだしてしまった。
Windows98の時代って160GBもの大容量って認識できたっけか? Windows2000ですら無理だった気が…。
とかオロオロしてたら、無事セットアップ画面が出たものの、そこで0で除算しましたエラー。


まさかメモリがお亡くなりになってるのでは…と、メモリテストをしてみる事に。
有名なやつがあって、memtest86+ってのをCD-Rに焼いて実行。
しばらく放置して観察してたけど、特にエラーは無し。
メモリはご無事なようで。
ちなみに512MBの大容量だぜ!
当時はそれで何も不満はなかったのに、いまやネットブックですら1GBとか積んでても少ない少ないとか言われてるんでしょ?
すごい時代ですよね。
この瞬間、4GBじゃ足りないって叫んでる私がいるし。


さて原因が思いつかないというか、思い浮かべようと思えば、電源の不調、PCIバスに刺してる何かが壊れてる、CPUがだめとか色々あるので、これらを追求するのを考えると気が重くなってきた。
もうこのPCは廃棄にするか…とも思ったわけです。
とりあえずダメもとでCMOSでもクリアすんべかなあとマザーボードに顔を近づけた、その瞬間!


いや、これはありえない。
CPUのそばにですね、電解コンデンサがいくつか並んでるんですけどね。
6個くらい塩ふいてるんですけど。
電池でいえば液漏れっていうの?
なんか変な形にふくらんでるし。
もうこれが原因なんじゃないの?


さっそくグーグル先生に聞いてみたら、2001年後半から2002年前半ごろに台湾で製造されたコンデンサの中に大量な大ハズレ品が混じってて、それがまさにこれっぽい。
時期もあってるし、うちのマザーボード台湾製ですからね。
ちょっとこれリコールもんなんじゃないの??


このだらしなく液垂れてるコンデンサを新しいのに変えれば原理的には復活するわけですが、まだシャキッとしてるやつもこれからどうなるか分からないし、なんかもう手間を考えても他のマザーボードにしたほうが良いような気がしてきた。
コンデンサもタダじゃないしなあ。高い奴だと1個200円とか300円とかするみたいだし。
どうすんべかなあ。