富士山麓旅行
たまにまじめなタイトルだと思ったアナタは私マニア。 いつもの友人といだんと一緒に、といだんカーでドライブしてきたんです。 午前中にはるばる天下の武蔵野市から小汚い田舎の川崎市まで来て下さいまして。 ほんと感謝の念が絶えない。 目的地はですね、白糸の滝なんですよ。 素直に言うと滝ってそんなに思い入れはないんですけどね。 しかも、白糸ですよ。白糸。 糸ですよ。 いかにも、なんか貧相な滝を連想させるじゃないですか。 牛のおしっこみたいな。 でもまあ、ドライバーの機嫌を損ねては申し訳ないので、 246と東名と富士山スカイラインをブンブンして向かったわけでございます。 途中フォグに突入とかしてあれはすごかった。 サイレントヒルの世界だったわ。 さっそく到着したんですが、有料駐車場の隣に、おみやげ屋さん用の無料駐車場があるんですよ。 当然そっちをチョイスしました。 ていうか、正確には有料のほうに行く前におみやげ屋さんの人が誘導してくれました。 厳密には500円なんですけど、1000円以上買い物するとタダになるっていう仕組みです。 うまい商売です。 でも良心的で、買い物は滝を見物してきてからで良いというので、お言葉に甘えて見物へ。 私無知なので知らなかったのですが、白糸の滝って、音止滝とかいうのとセットみたいなんですよ。 遊歩道を歩いてくと、最初に音止滝を見物できるわけです。 音止滝は、まあまあの水量ですが、まあよくありそうな滝でして。 まあこんなもんかと思いまして、まあ鼻歌歌いながら流し見してたんですが。 まあが多くてすみません。 次の白糸の滝も似たようなもんかと思って、足痛いなあとか思いながら歩いていったんですよ。 そしたらですよ。 本当に私、無知なものでしたね。 なんかね、滝って普通、川が途中で崖になって落ちてるもんじゃないですか。 白糸の滝って、崖の壁面のいたるところから水が噴き出して滝になってるんですよ。 地質学の得意なといだんに言わせると、 地下水が川にならずに崖からいきなり地表に出てきてるらしいんですけどね。 いやいやもう見事としか言いようがない。 これは大変な見ものでした。 その後は適当にみやげ物屋を冷やかして、すぐそばのお蕎麦屋さんへ。 そしたらですよ。 入ってそうそう、店のおばちゃんが、今日はもうそば売り切れました、とか言ってるんですよ。 これはありえない。 トイレに行ったら、今日はもう便器売り切れましたとか言われたようなもんですよ。 あるべきものが無いっていうのは、ほんと失望します。 土曜日なんて閑散期じゃないんだから、しっかり生産管理しとけと言いたい。 仕方ないので、私はうどんを、といだんはカツ丼を頼んでました。 トンカツってのは2人の間では、神聖モテモテ王国のメタファーなんですが、 冗談でトンカツトンカツ言ってたら、といだん本当にトンカツが好物になったようで。 よっぽどカツ不足らしい。 しばし待たされて運ばれて来た物をいただいたんですけどね。 といだんがカツ丼うまいうまいって食べてる横で、もう私ぶち切れですよ。 なんだこのうどんは。 コシが無い、味も無い、香りもない。 これ、加ト吉の冷凍さぬきうどんの方が100倍うまいんだが。 ダブル失望ですよ。 私が海原雄山だったら、店主呼びつけて説教した上、金も払わずに帰ってますよ。 中川とかかなり申し訳なさそうな顔してますよ。 それくらいありえない。 仕方ないので、みやげ物屋に戻ってソフトクリーム食べて口直し。 なんか朝霞高原の特製バニラアイスとかいうやつで。 濃厚なのにあっさりとした、なかなかの一品でした。 ちなみに、朝霞高原は白糸の滝のもっと北の方ね。 腹を満たして、お次は富士山スカイラインに戻ります。 途中に奇石博物館ってのがありましてね。 といだん曰く、こんにゃく岩とかいうのがあるらしいんですよ。 ほんとにこんにゃくみたいな岩だそうで、それは見てみようと向かいました。 時間的には結構おしててですね。 閉館1時間前に滑り込んだ。 さっそく館員の方にこんにゃく岩を見せていただいてですね。 これは感動した。 本当にこんにゃくみたいにプルンプルン動く岩なんですよ。 さすがにあまり曲げると割れるらしいんですが、なかなかのフレキシビリティでした。 石は他にもたくさんあって、1時間とかあっという間に終わってしまった。 実際に触れる石もあるし、なかなか楽しかったです。 だいたい観光したので、温泉でも行こうかという機運が高まるわけですよ。 最初は奇石博物館のそばの温泉に行こうとか言ってたんですが、 先の白糸の滝のみやげ物屋の店員さんが、花の湯とかいう別のおすすめ温泉を教えてくれたんです。 そこに行く事に。 白糸の滝をどんどん南に下ります。 途中看板があって、ここから3キロとかあります。 これはもうすぐ着くね! とか余裕かましてたんですが。 3キロたっても何も無い。 しばらく進んだんですが、ホントに何もない。 これは困る。 やたらでかいラーメン屋の看板まで来て、通り過ぎてしまったと判断して引き返しました。 これは調査が必要だと、といだんの大切なウィルコム機でネット検索してみました。 公式ページによると、なんと、さっきのラーメン屋の1つ奥だったらしい! こりゃー惜しい事しましたなあ、と、戻る事に。 戻りました。 ラーメン屋ありました。 奥は・・・。 すき屋じゃねーか! 地図違うじゃないか! またがんばってうろうろしましたよ。 もう説明するのも疲れるんですけどね、 ラーメン屋の2つか3つ奥にやっと花の湯って看板掲げた建物があったんですよ。 我々は、これで温泉に入れると思って大喜びですよ。 甘かった。 駐車場が見つからない。 地図違うってレベルじゃねーぞ! 仕方ないのでまたウロウロして、ここかなっていう駐車場に止めたんですよ。 よく見たら回転寿司屋でした。 もう力なく笑うしか無かった。 本当は沼津で回転寿司探して食べる予定だったんですが、もう時間食っちゃったし、 ここで夜ご飯食べようという事で止めさせていただきました。 まあ食べる前に花の湯行くんですが。 ここからも説明するのかったるいんですけどね。 花の湯の入り口が見つからない。 どう良心的に解釈しても、閉店してます状態なんですよ。 よく見たら、入り口は西側です、とか書いてあるんですけど、どっちが西か分からないよ! 地図書いてよ! いや、ここの店は地図書かせても分からない可能性が高いか。 仕方なく建物の周辺をぐるぐる回って、ようやく入り口見つけましたわ。 もう難産の子を産み落とした気分でしたわ。 なんか料金表見たら18時から800円から1000円とか値上がりするんですよ。 入館したの、18時4分。 なるほど、客をさんざん迷わせて夜料金を取ろうって事だったんですね。分かります。 うまい商売だわ。 とか愚痴たれつつ、お湯はしっかりと堪能しました! 温泉っていうか、温泉もあるスーパー銭湯みたいな感じで。 神奈川県にも関東に誇る、おふろの国っていう安くて良い感じのスーパー銭湯があるんですが、 そこにひけをとらない豪華さ! そりゃまあだいたい2倍の料金払ってますからね。 一番面白かったのが、塩の湯ですよ。 死海と同じ塩分濃度のお風呂で、体がぷかぷか浮くんですよ。 これは初感覚。 でも、しばらく入ってたら体がヒリヒリしてしまった。 昔、死海を解説する写真で、本を読みながら浮いてる人のがあったと思うんですが、 本なんてのんびり読んでたら確実に皮膚が死にますな。 お湯に癒された後は、お腹を癒す事に。 駐車したお店は、スシローとかいう大阪風回転寿司らしいんですよ。 一皿105円均一だそうで。明朗かつ安くてよろしい。 富士宮まで来て大阪風かよってつっこみもありますが、もう気分は寿司だったので即入る。 けっこう並んでましたが、わりと早く座れた。 入ってみるとですね、ひたすら寿司が流れてるの。 よくコンベアの中心に職人さんがいて、好きなネタ握ってくれるじゃないですか。 そういうんじゃないんです。コンベアだけ。 なんかインターホンがあって、そこに注文すると好きなネタを流してくれるらしい。 なるほど、徹底的にコストダウンを図ってるわけですな。 お味の方は105円均一としてはかなり良い方なのでは。 といだんと2人でウマイウマイって食べまくりましたよ。 唯一、ハマチはイマイチだったけど。 ネタも創作系が多くて良いですな。塩カルビにぎりとか。 ていうか、久々にメロンとか流れてる回転寿司屋見たわ。 なんかチョコケーキまで流れてたよ。 後で調べてみたら、結構全国的なチェーン店みたいですな。知らなかった。 なんとうちの近所にもある事が判明した。 でも微妙な場所なんですよね・・・。 チャリでぎりぎり行く気になるかなあ程度。 ていうか、くら寿司のそばなんだが、ここは回転寿司戦争でもしてるのか。 なんとなく見た感じ、他の店舗も鉄道の駅から気軽に行けるって場所では無いみたいで。 きっと土地代が安いところを狙って出店してるんでしょうなあ。 おふろの国のそばにもあって笑った。 今回行けて良かった。 おなかいっぱいになった後は、 西富士道路を経由して、また東名をブンブンして帰りましたとさ。 ずっと運転してくれたといだんありがとうございました。 あ、富士山は全然見えませんでした。 あんなに近くを走ったのに。 雲が出すぎ。 死海文書大百科