HMZ-T3

最近とても仕事が忙しくて、日記書くどころかアニメすら見る暇がないという、アニ豚としてあるまじき日々を送っています。
とりあえず気になった作品はHDDに録画しているのですが、まだ夜のヤッターマンすら消化していない始末です。
仕方なく、色々過去のものを消したりして空き容量を日々稼ぐ毎日です。


じゃあ、タイトルのHMZ-T3ってなんだよ! アニメ見てる暇ないのに、そんなもんいらないだろ! って思った方、多いと思います。
逆に、HMZ-T3ってなんぞやって思った方もおられ…いや、いないかな。
このブログは基本的に検索サイトからのお客様しかおられないので。


まあ一応簡単に言うと、ヘッドマウントディスプレイというやつで、頭からかぶると、視界が遮断されて、画面だけが見えるってやつです。
しかも画面は両目それぞれ用に2つついてるので、立体視も可能という優れものです。
公式サイトは以下になります。
http://www.sony.jp/hmd/products/HMZ-T3/


…そうなんです。もう生産完了なんです…。
このシリーズの一番最初の製品(HMZ-T1)が出たとき、当時既に立体視マニアだったのでとても興味を持ったのですが、
・装着に関して、重さや簡便性など、色々難がある
・ヘッドホンが自分で選べない
・画素数フルHDではない
といったネガティブな意見が少なからずネットに溢れてまして、なんとなく次の世代で改善されるだろうと見送ってたんですね。
特に私はスペック厨なので、えーフルHDじゃないのかよ解散、的な感じでした。


が、もうシリーズがディスコンとなれば話は違います。
てか、私が目をつけたソニー製品の何らかのシリーズって、絶対ディスコンになるんだよね。
ソニー時代のVAIO Zしかり、ウォークマンAシリーズしかり(これは復活してくれたが)、α NEXシリーズしかり。
Xperiaが死にそうになりながらもまだなんとか一定のシェアを維持しているのは、私がスマホに関してはシャープ厨だからだと信じて疑っていません。
一応、ゲーム機用としてのHMDというかVRヘッドセットはまだ出すみたいですが、あくまでゲーム機用らしいので汎用のHDMI入力があるかどうかすら分からず。


というわけで、生産完了になったと聞いて、この際フルじゃないHDでもいいやとHMZ-T3の値段を調べたんですが、既に時お寿司、新品はめっちゃぼったくり値段なんです。
かといって、ソニーストアや大手量販店ではもう扱っていない。
仕方なく、ソフマップで色々付属品が欠落している中古品を安く仕入れたのです。4万弱くらいでしょうか。
でも仕方なくなんて表記したけど、結果的にこれはラッキーだった。その後、中古も値上がりしてます。今見たら、7万とか8万とかしてる。


んでね、フルじゃないから〜とか言ってさっさと買わなかった己の愚かさを知りましたね。
いくつかYoutubeの3D動画を見てみたのですが、画素の粗さなんて全然気にならない、3DSなんかとは比べものにならない高密度な立体映像が飛び出てくる。
これはすごいお宝を手に入れたと思いました。
装着に関しても、一番最初はさすがに少し手間取りましたけど、2回目からはすぽってかぶって終わり。
HMZ-T3でも装着に苦労しているような感想もみかけますが、私は全然そんな事はありませんでした。
かぶる→電源入れる→最初の調整画面をボタン連打で飛ばす→必要に応じてメニューから3D方式を選ぶ、この過程で長くても20秒くらいです。早ければ10秒もかかりません。


ちなみに、製品写真見ると、プロセッサーユニットとバッテリーユニットと、2つのユニットに分離しててうざい感じですが、実はこれすごく合理的なんですよ。
バッテリーユニットにもHDMI入力がついてて、というかプロセッサユニットとはHDMIケーブルで繋ぐのですが、バッテリーユニットにPCから直接HDMI入力してもちゃんと動作します。
つまり、プロセッサーユニットというのはただのバーチャルサラウンド機能とHDMIセレクタ機能を担ってるに過ぎないので、必ずしも必要ではありません。
バーチャルサラウンドはPC側に担当させているので、うちではもはやプロセッサーユニットはしまってあります。


んでまあ、気がついたら色々投資してました。
以下、解説。
前提として、HMZ-T3は拡張ディスプレイとして、プライマリモニタの右側にくっついている状態です。


PowerDVD Live
3Dブルーレイ再生ソフトです。といいつつ、まだブルーレイそのものは見たこと無いですけど。
3D対応の動画ファイルを再生してくれるので、主にそっちの用途で使っています。
Youtubeも直接見られます。
再生ウィンドウをHMZ-T3の方の画面に持っていくと、自動的に3D表示に切り替わるので便利です。
本来ならDLNADTCP-IP再生にも対応しているはずなんですけど、うちの古いパナのレコーダのものを再生させようとすると数秒で必ず落ちてしまうので、それは諦めました。


・Tridef3D
これは総合的な3D再生ソフトです。
主に、写真用、動画用、ゲーム用と3つのプログラムから成り立っています。
前者2つはPowerDVDがあるので使っていません。
ゲーム用は、Direct3Dに対応したゲームなら、何でも立体化してくれるというものです。多少ゲームごとにカスタマイズは必要になりますが。
これがとてもいい。
試しにドラクエ10ベンチマークを動かしてみたら、スライムがめちゃくちゃボヨンボヨン飛び出てくるんですよ。
他にも世の中にはもっとボヨンボヨンしてそうなものがたくさんありますよね、3Dって夢が膨らみますね。
ただ、欠点があって、この機能はプライマリモニタでしか動作しません。これについては後述します。


・メガネ
私は乱視なのですが、メガネの度数が合わなくなってきたぽくて、画面の端っこが若干ぼやけてしまいます。
あと、鼻パッドのところが大変に痛くなります。
ネットでレンズを直接貼り付けているという例を見たので、私も実践してみることにしました。
メガネ屋さんで視力を計り直してもらって、やっぱり乱視の角度がずれてきていたみたいなので、古いフレームに新しいレンズを作ってもらいました。
フレームはHMZにつけやすいよう色々加工してもらい、透明の両面テープでHMZの画面に貼り付けたら、もくろみ通りくっきりとした画像を得る事ができました。
ただ、こんなわがままな要求を聞いてくれるのは、昔からなじみのある街のメガネ屋さんだからだと思うので、眼鏡市場とか言って店員さんを困らせないようにしてくださいね。


さて、とりあえずこれでウハウハ3D生活なのですが、ゲームするたびにいちいちプライマリモニタを変えて…とかやってると、既に開いてるウィンドウの大きさがおかしくなったりとかで、大変に面倒臭い。
そこで以下のソフトを導入して解決を図っています。


WindowModePatch
http://www.timbreofprogram.info/wndmode/index.html


フルスクリーンのDirect3Dゲームを強制的にウィンドウモードで動かすソフトです。
それだけなら他にも色々選択肢があるのですが、このソフトの良いところは、ウィンドウの初期位置を細かく指定できるのです。
なので、HMZ画面いっぱいにウィンドウが表示されるよう表示位置とサイズを指定しています。
うちのプライマリモニタは2560x1440で、HMZは1920x1080表示にしているので、Windows8.1のデフォルトの窓枠幅だとして、始点を2562, -26、サイズを1920, 1080にすると、HMZをかぶればちょうどフル画面で見れるといった感じになります。
ただ、Tridef3D側とHMZ側の3D方式を手動でSide By Side等に切り替える必要があります。
ここだけが残念。
Tridef3Dの開発元につたない英語で、どうせDirectXをフックしてるならセカンダリモニタに出力を回せるようにしてくれって嘆願したら、昔それやったけど一部のゲームで動かなかったので撤廃したのよゴメンネ! って返事が来て諦めた。


まあそれでもだいぶ快適です。
久々に良い買い物でした。